はじめに
在宅ワークが中心の生活で、固定回線のバックアップとして5G SA対応のモバイルWi-Fiルーター、富士ソフトのFS050Wを購入しました。
購入の決め手は:
- 現行機(Speed Wi-Fi 5G X11)の劣化
- povo2.0のデータ専用eSIM対応
- 5G SA対応で長期利用を見据える
実際に使ってみて、良かった点・気になった点をまとめます。
なぜFS050Wを選んだか
選択肢は実質1つだった
eSIM対応で5G対応のモバイルWi-Fiルーターを探したところ、実質的に選択肢は富士ソフトのFS050Wしかありませんでした。
候補として挙がったのは:
- FS050W: eSIM/5G対応 (約3.3万円)
- FS045W: eSIM/4G対応 (約2.3万円)
価格差は約1万円。
現行機の課題
使っていたSpeed Wi-Fi 5G X11には、いくつか課題がありました。
- バッテリーが内蔵型で交換不可
- 劣化が進んで4〜5時間程度しか持たない
- 物理SIMのみ対応
- 対応BandがKDDIに最適化されている
特にバッテリー劣化は深刻で、外出先での使用に不安がありました。
5G SAに投資する価値はあるか
価格差1万円をどう考えるか悩みました。最終的にFS050Wを選んだ理由は:
長期利用を見据えて
- 5G SAは今後の主流になる
- 4年〜5年は使う予定
- 1万円÷5年 = 年2,000円の差なら許容範囲
固定回線バックアップとしての信頼性
- Web会議での低遅延が求められる
- 5G SAの方が通信が安定する可能性
対応Bandの充実
- 全キャリア動作確認済み
- 5G: n1、n3、n28、n41、n77、n78、n79
- 4G: Band 1/3/8/18/19/26/28/39/41/42
- povo2.0(au)で問題なく使える
povo2.0データ専用eSIMとの相性
従来のpovo2.0は、各種手続きでSMS認証が必要でした。 モバイルWi-FiルーターからスマホにSIMを差し替える作業が面倒で。
データ専用eSIMなら:
- SMS認証不要
- 差し替え作業なし
- 必要な時だけトッピング
運用コストは330円/24時間無制限プラン。 ファイバーカット時に数日使っても、数千円で済みます。
初期設定の流れ
初期設定にかかった時間は約20分。思っていたより簡単でした。
基本設定
- 電源を入れる
- スマホに専用アプリ「+F SmartApp」をインストール
- モバイルルーターのSSIDに接続
- ブラウザで
192.168.100.1にアクセス - 初期パスワード(admin)でログイン
- 新しいパスワード、SSID、Wi-Fiパスワードを設定
つまづいたポイント
専用アプリ「+F SmartApp」のアプリ内ブラウザから初期設定ウィザードが完了できませんでした。
通常のブラウザアプリ(Safari)から 192.168.100.1 にアクセスすることで、問題なく設定を完了できました。
iOSで初期設定する場合は、最初から通常ブラウザを使った方がスムーズです。
eSIM設定
povo2.0のeSIM設定は驚くほど簡単でした。
- +F SmartAppを起動
- FS050WのSSIDに接続
- アプリからログイン
- 「eSIM設定」からQRコードをスキャン
QRコードをスキャンするだけで、eSIMのプロファイルが自動的にダウンロードされます。 物理SIMの差し替えが不要なので、本当に楽でした。
実際に使ってみて
5G接続率の向上を実感
旧機種(Speed Wi-Fi 5G X11)と比較して、5G接続率が明らかに向上しました。
旧機種の問題:
- 5G表記でも、通信開始時に4Gにフォールバックすることが多い
- 一度4Gに落ちると、5Gに復帰しにくい
FS050Wの挙動:
- 一度5G接続できれば、移動しない限り5Gで通信が継続できる
- 通信開始時の4Gフォールバックがほとんどない
体感として、5G接続の安定性が大幅に向上しました。
通信速度の実測
自宅での実測値は以下の通りです。
| 接続方式 | 下り | 上り |
|---|---|---|
| 5G接続時 | 80 Mbps | 60 Mbps |
| 4G接続時 | 40 Mbps | 15 Mbps |
在宅ワークでのWeb会議やファイル共有には十分な速度です。
Web会議での実用性
Zoomで1時間弱の会議を実施しました。
参加人数: 2人
通信量: 約1GB
結果:
- 映像・音声の途切れなし
- 遅延も感じず、発言のタイミングに支障なし
- 途中で接続が切れることもなし
固定回線のバックアップとして、十分実用的だと判断しました。
povo2.0の「使い放題(24時間)」トッピング(330円)なら、丸1日Web会議に使っても問題ありません。
バッテリー持ち
リモートワーク中にバッテリー持ちを計測しました。
実測値:
- 1時間で約10%消費
- 計算上、約10時間持つ見込み
公称値:
- 5G接続時: 9時間
- 4G接続時: 11時間
実測値は公称値とほぼ同等、もしくは上回る可能性があります。
目標としていた「8時間」を余裕でクリアできそうなので、丸1日のリモートワークでも充電なしで使えそうです。
ちなみに、Speed Wi-Fi 5G X11(旧機種)はバッテリー劣化が進んでいたため、実質4〜5時間程度しか持ちませんでした。 FS050Wの10時間は、安心して使える時間です。
5G SA/NSAの区別はできなかった
購入時に期待していた「5G SA接続」ですが、実際には確認できませんでした。
理由:
- FS050Wの管理画面では「5G」としか表示されない
- SA/NSAを区別する方法が見つからなかった
- iPhoneのフィールドテストでは「SA+NSA」と表示されるが、詳細は不明
さらに調べて判明したのは、povo2.0が現時点(2025年3月時点)で5G SA非対応という事実でした。
※2025年3月現在、5G(SA)には対応しておりません。
つまり、FS050WはSA対応機種ですが、povo2.0がSA非対応のため、結果としてNSA接続しかできません。
SA非対応でも買ってよかったか?
正直なところ、購入前にpovo2.0のSA非対応を見落としていました。
ただ、長期的な視点で考えると、SA対応機種を選んだことは間違いではなかったと思っています。
理由:
- povo2.0が将来SA対応した際、機種買い替え不要
- 他キャリアのeSIMに切り替えることも可能
- 4年〜5年使う前提なら、SA対応は保険
「今すぐSAの恩恵を受けたい」という人には向きませんが、長期利用を見据えるなら、SA対応機種を選ぶ価値はあると思います。
既存回線構成との組み合わせ
現在の回線構成:
- UQモバイル(メインスマホ)
- 日本通信×2(メインスマホ、サブスマホ)
- povo2.0(モバイルルーター) ← 今回
基本は待機状態で、以下の場合に出動:
- 固定回線トラブル時
- 出張時
- Web会議が必要な場合
運用コストは330円/24時間(使用時のみ)。 年間維持費0円なので、「いざという時の保険」として最適です。
コストまとめ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 機種代 | 約33,000円 |
| 運用コスト | 330円/24h(使用時のみ) |
| 年間維持費 | 0円(基本料不要) |
固定回線バックアップとして考えると、年間維持費0円は魅力的です。
おわりに
5G SA対応モバイルWi-Fiルーター、FS050Wを購入しました。
povo2.0がSA非対応だったため、SA接続の恩恵は受けられませんでしたが、5G接続率の向上やWeb会議での実用性など、満足度は高いです。
特に良かった点:
- eSIM設定の簡単さ(QRコードスキャンだけ)
- 5G接続の安定性向上(旧機種との比較)
- バッテリー持ちが10時間(公称値以上)
- Web会議での実用性(遅延なし、途切れなし)
気になった点:
- 専用アプリのアプリ内ブラウザで初期設定完了できず
- SA/NSA区別の方法が見つからない
- povo2.0がSA非対応(見落としていた)
同じように固定回線のバックアップを探している方、povo2.0のデータ専用eSIMを活用したい方の参考になれば幸いです。
長期的な視点で、5G SA対応機種を選んだことは間違いではなかったと思っています。